終礼が鳴り、帰宅時間。




「ねぇ加藤いつバイト休みなん?」

「今日休みだけど」

「じゃあ今から勉強会しない!?」

「俺はいけるけど、前川は?」



したいっ!!


「鈴原くんもいけるかな?」


「俺が何?」


「わぁ!!!」


いきなり鈴原くん登場。



「迎えに来たのに何なんそれ」


「びっくりしたの!!」



「悠、勉強会しない?」

「いいやん。やろう」



鈴原くんも一緒。
さらに嬉しい!!



「どこでやる?ここでするか?」


加藤くんの案もいいけど…



勇気出して


「みんな、もしよかったら」








————————————————



「ただいまー」

「日和のお家はじめてー♪」

「前川悪いな、お邪魔します」



勇気を出して私の家を提案した。





「まぁ!いらっしゃい♪とっても嬉しいわぁ!!」


お母さんは上機嫌。


「あらっ!鈴原くん、この前はありがとうね♪」

「いえ、こちらこそご馳走様でした。今日も美味しい弁当をいただきました」



わわわ

恥ずかしい!!!


グイッと桜ちゃんに引っ張られた。


「え!?悠、日和の家入った事あるの!?」

ヒソヒソ声だけど、なかなかの声量な気がする。



「う…うん。2回ほど…」


バシッ!!

「やるや〜ん!!」

「桜ちゃん、痛い…」




「加藤、笑顔笑顔!」

「うるせー」


桜ちゃんは加藤くんの頬をつねってる。





「じゃあ、リビングを使ってちょーだいね!お母さん、買い物行くし何かいるものあったら連絡してちょうだい」



「はーい」


お母さんが買い物に向かった。