「日和ー!!!!」



お昼休みも残り数分。


でも、桜ちゃんも加藤くんもいつもの場所で待っててくれていた。




私と鈴原くんが着くと、桜ちゃんは私に抱きついて少し泣いている様子。



「桜ちゃん!?」

「私何も力になれへんくてほんまにごめん」




違うよ


桜ちゃんはいつも私の力になってくれていて、私が甘え過ぎなの




私がちゃんと言わないからだ






「違うよ!!桜ちゃんはずっと私の力になってくれていて感謝しかないの!!」


もっとうまく言えないのかな、私!!




「たくさんたくさん、いつもありがとう!!!」


言葉足らずかもだけど、私の精一杯の気持ち。




「わーん!!日和ー!!!」



さらに抱きしめてくれる桜ちゃん。





そんな私たちを見ている鈴原くんと加藤くん。

何か話してる?








「さすが彼氏だな。よく居場所がわかったな」


「俺は加藤が羨ましいよ。日和の隣にいたい」





「俺は…諦めねーから」