キーンコーン…


4時間目を知らせるチャイムがなる。

そして先生も入ってきた。


みんな席に着く。



「日和、大丈夫?」

「前川、気にすんなよ。絶対」


桜ちゃんと加藤くん。

私が迷惑をかけたのに、心配をしてくれる。
本当に優しい大好きな友達。


「私は大丈夫だよ。迷惑かけてごめんね」


「迷惑とかじゃ…!!」


「こらー、そこうるさいぞ」

桜ちゃんの言葉を遮る先生の声。





大丈夫だよ。

あの頃とは違う。




私は守りたい人がこんなにいる。



そして


嘘だとしても、こんな私を好きと言ってくれる人がいる。



それだけで救われてる自分がいる。







涙が出そう。



でも、決して辛い涙じゃなくて


ちょっと不思議な感情の涙。



でも泣かない。


心配かけたくないから。





なんだか今日の4時間目は、今までの授業の中で一番長く感じた。