「日和!ほんま!?」


そこには鈴原くん。


「えっ…‼︎」


「嬉しくて来てしもた!」

満面の笑みの鈴原くん。

その笑顔もかっこよくて可愛くて胸がきゅーっとなる。



「大したものじゃないけど…///」


鈴原くん人気はやっぱり凄くて、クラスの女子が騒いでる。

でも、もう怖くない。

強くなるって決めたから。



「鈴原、うるせーよ」

「あ?お前なんで隣にいんの?」

「ここ、俺の席だし」

「日和、席替えしろ」


鈴原くんと加藤くんのやり取り。
こんなんだけど、なんだかホッコリするのはなんでなんだろう。

本当は仲良しだからかな。


「そのやり取り見てるだけでウケる」

桜ちゃんの意見が1番しっくりくるのかも。


私は本当に笑う事が増えた。




「お昼‥4人で食べよっか!」

改めて言うとすごく緊張する。


ドキドキドキドキ…




「当たり前やーん!!」

そのドキドキを掻き消してくれたのは桜ちゃん。


「おう」

加藤くんはなんだか恥ずかしそう?




鈴原くんは…



「え!?お前ら付き合ってんのに2人で食べねーの?」


クラスメイトの男子のひと言で話はあらぬ方向へ。


「本当に!成田さんと加藤くん、私らと食べよーよ」

「カップルの邪魔すんなってー」

「空気読めよー」

「鈴原くん、かわいそー」




私のせいで、どうして桜ちゃん達がこんな風に言われているの?

冗談かもだけど、嫌だ。

嫌だ。



ガタッ!!