キーンコーン…


3時間目が終わり、私は急いでスマホを出す。



カチカチカチ



「日和、早打ちやなぁ」


そう、私は急いで打っています。




《お弁当作ってきたんだけど、あとで渡しに行っていい?》



ドキドキドキドキ




あとは送信ボタンを押すだけ。

でも、緊張がすごくて少し不安もあって。


迷惑だったりしないかな?

マイナス思考が邪魔をする。




「前川、何俯いてんの?」

「わぁ!!!!」


いきなり前から加藤くんが覗き込んできて、驚いた拍子に送信ボタンを押してしまった。


「あー!!!」
送ってしまった。。。


「え…俺なんかしたかな?」

申し訳なさそうな加藤くん。


「ううん!!違うの!!加藤くん、何も悪くないよ!!」


むしろ助かりました。

意を決して送ることがなかなか出来なかったから。




「日和、悠に連絡したん?」

「え、うん…」

桜ちゃんはなんでもわかる。
すごいなぁ。



「じゃあ、そろそろ来るんちゃう?」

「え?誰が…」


ガラッ!!!!