ドキドキが止まらない。


私、何を意識してるんだ。

何も気にしない、気にしない。




「あ、鈴原くんよかったら座ってね」

「うん」


何を話そう。。

頭の中が真っ白で話題が出てこない。



「日和」

ドキッ


「ひゃっひゃい」

緊張で噛んだ。
恥ずかしいー。。。



「何、ひゃいって…‼︎」

くくくっと笑いを堪えている鈴原くん。


「かっ噛んじゃっただけだもん!」

やだー!恥ずかし過ぎるよー!!



「おもろすぎ」

笑い過ぎてなのか鈴原くんは目に涙を溜めている。


「もう知らない!」

恥ずかしくてフイッと後ろを向いた。



「ごめんて!今度一緒に勉強せーへん?」

「え!」


勉強のお誘い。

鈴原くんからのお誘いがすごく嬉しいー。



「うん!したい!!」


また私を見ながら笑っている。

「もう!なんで笑ってばっかり…‼︎」

私が少しいじけていると


「日和が可愛過ぎて。コロコロ表情変わるのおもろいわぁ」


また可愛いって!!!



「鈴原くん、誰にでも可愛いってすぐ言うの!?」


照れてるのを誤魔化す為に言った言葉。


だけど


グイッ

腕を引っ張られて、気づけば鈴原くんの腕の中。



「ほんまにそう思ってるん?」

急に真剣なトーンになって、ドキドキが増す。



「だって…私可愛くなんかないから…」

「それは俺が決めるねん」


あっ、まただ。

鈴原くんの目に吸い込まれそうな感覚。




このままだと、キスしてしまいそうな。。。



「日和は俺の事どう思ってるん?」


「え…」



「ちゃんと教えてほしい」



どうって…


鈴原くんこそどう思ってるの?



「か…カッコイイと思ってるよ」


頬をぷにっとされる。


「そう言う事じゃなくて」



ドキンドキン


もし好きだと言ったら鈴原くん、どう思う?

迷惑だと思われちゃう?

今の関係がなくなっちゃう?


ねぇ、どうしてそんな事を聞くの?



「えっと…鈴原くんは…どうおもっ…」




ガチャッ!!