「日和、お邪魔するな」

鈴原くんが笑顔でこっちにやってきた。


私は自分の情けない格好にうなだれている。




「あんまり見ないで」

「は?」

「…服、変だから…」

もう、恥ずかしいよぉ。。。



ペチッ

おでこを軽く叩かれた。
もちろん全然痛くない。


「変じゃないし、しょーもない事気にすんなよ」


ううん、気になっちゃうよ。



「ジャージ姿、可愛いと思うけど」


私の不安を打ち消してくれる言葉。



鈴原くんには私の気持ちがお見通しなのかもしれない。



「…ありがとう…」


「ほら、行こう?」



一喜一憂の私。
少し前までならこんな私はいなかった。


これも全部、鈴原くんの事が大好きだから起こってるんだよね。



「うん」


毎日、好きが増えていく。