朝ご飯中。


「昨日、悠か足立と会ってた?」

「ゴフォッ!!!」


隣の桜ちゃんからの質問に思わずむせてしまった。



「当たりやな。どっち??」

「なんで急に!?」

「日和帰ってくるん遅いんやもん。みんな心配してたから誤魔化すん大変やったんやで。待ってる間に寝てもたし」

「それはごめん…」

「と言う事で教えてよ」


桜ちゃんの目がキラキラしてる。


「…鈴原くんだよ」

「マジで!!!より戻したん!?」

「桜ちゃん、声大きいよ!しかも戻してないし!」

「なんやぁ〜」



ポフッ

頭に重みを感じた。



「桜、声大きいよ〜」

「足立くん!」


上を見ると足立くんが。
私の頭に腕を乗せている。



「「足立くん、おはよう!!」」

周りの女の子たちは、足立くんの登場にテンションが上がっている。


「やっぱ昨日悠といたんだ」

「えっ!?」

「悠全然帰ってこないからさぁ〜」

「わかるわかる!私も心配やったもん」


何故か分かち合ってる2人。


「もう昨日の事はいいから!!」
「「わぁー!!鈴原くんもおはようー!!」」


またまた黄色い声が。


「おはよ」

珍しく鈴原くんが笑顔で挨拶をしている。



「ご機嫌なことで」

「彗こそ朝っぱらから日和にちょっかいかけんな」


鈴原くんとバチッと目が合った。

一気に鼓動が速くなる。


「おっおはよう、鈴原くん」

「おはよう」


昨日の事が頭をよぎって顔が熱くなるのが自分でわかった。


「日和、ブロッコリー嫌い?好き嫌いすんなよ」

「そっそんな事ないよ!」

「どっちやねん。その言い方」

ニコッと笑う顔に朝から見惚れてしまう。



「悠〜俺腹減った」

「俺らも朝飯にしよか。じゃあまた後でな」


鈴原くんたちが去っていった後、テーブルでは鈴原くんたちの話題でもちきり。


「前川さん!!より戻したの!?」

「うっううん!!」

「じゃあさ!!足立くんと付き合うの!?」

「なんで!?違うよ!!」


私は質問攻め。


だけど以前のように悪口を言われたりがほとんどなくなった。



なんだかそれがすごく嬉しかった。