「今日はいきなりごめんね！じゃーねー」


真穂ちゃんは帰っていった。


なんだったんだろう。
なんか不思議な気持ち。



少しモヤッとしてる気持ちもある。
これは、鈴原くんと真穂ちゃんが会っていたのを知らなかった事。

これがヤキモチなのかな。



「なんか嵐のように過ぎ去ったねー。結果悪い子じゃなさそうやけど」


「わざわざお礼言いに来てくれるなんて、良い人過ぎるよね」


「そう？私に野蛮とか言ってたしムカつくよー」


桜ちゃんは少しお怒り気味。


「何よりむっちゃ食べてたね！」

「そうだね！美味しそうに全部食べてたね」



ファミレスを出てから何も話さなかった足立くんが口を開いた。


「わり。俺用事思い出して先帰るわ！」

「忙しいのに付き合わせてごめんね！また明日ね」

「じゃーねー足立〜！」


足立くん、忙しいのに無理して一緒にいてくれたのかな。
悪い事しちゃったなぁ。



真穂ちゃん。




桜ちゃん以外で初めて鈴原くんの事に詳しくて親しい女の子に出会った。


すごくいい子なのに

そんな子に胸がざわついている自分がすごく嫌。



何がひっかかっているんだろう。