「悠と3年連続一緒がかかってるからな。一緒に発表見ようよ」

「俺、別に期待してないんやけどなー」

「うるせー」


クラス分け。


どうなるんだろう。

出来れば鈴原くんと…もっと欲張ればみんなと一緒がいいなぁ。




学校に着くと、門の所に桜ちゃんと加藤くんがいた。


「日和ー!クラス分けドキドキやから一緒に見ようー!」

「うん!絶対一緒がいいね!」


5人でクラス分けが張り出されている掲示板の所へ行く。



ドキドキドキドキドキドキ




「私、1組!」

「えっ私もやで!」

「俺も1組や」

「俺もじゃん」

「嘘!俺もー♪」



まさかの全員1組!!


嬉し過ぎてどうしよう!!


「日和やったー!!」

桜ちゃんと喜びのハグ。





「まさかだな」

「本当に。よかったな、悠」

「あぁ…日和と思い出が作れる」


「…悠…?」



私は浮かれてた。
鈴原くんの気持ちなんて全く考えずに。





「席につけー」

「げー、また安田かよー」

「先生を呼び捨てにするんじゃない!」


2年で一緒だった男子がふざけて言う。

安田先生、良い先生で好きだから嬉しいな。



チラッと窓際を見る。


鈴原くんがいる。
それだけでドキドキが止まらない。



バチッ


目が合った!!
私は恥ずかしくなって顔を前に向ける。


でも…
やっぱりもう一度見たくて、そーっと鈴原くんを見る。


目が合った!!


鈴原くんはニコッと笑って口パクで何か言っている。

ん?なんだろ?


私がわかっていないからか、もう一度口パクしてくれる。


ア…

ホ……??


アホ!!??



「前川〜!新学期早々よそ見とは、余裕だなぁ」


ぎゃっ!!


「すみません…」



チラッと鈴原くんを見ると、意地悪な笑顔。

そんな笑顔にもときめいてしまう私は、鈴原くんに夢中なんだ。