「わぁー!私寝ちゃってた!?」


気付けば朝5時。

もちろん鈴原くんたちはいない。


お母さんやひなちゃんも部屋で寝てるだろう。



私はソファで寝てしまっていた。



「何してるんだろー…私」

昨日はすごく楽しくてテンションが上がってしまってた。

テンション上がって疲れて寝ちゃうとか、子どもみたい。。
いや、まだ子どもなんだけど…


急いでお風呂に入る。


今日は始業式。

3年生になる春。


クラス替えもあるし、ドキドキの1日。




「行ってきまーす」

ドアを開けると


「おはよ」


大好きな人の笑顔。



「いつも家までありがとう」

「全然♪俺が会いたいんやし」


朝からキュンとする言葉をくれる。
心臓がもたなくなるよ。


「昨日寝ちゃってほんとごめんね!」

「日和の寝顔可愛かったー」

「絶対嘘!!」


やっぱり見られてたよね。
恥ずかし過ぎる。


「また見せてよ」

「やだ!そんな恥ずかしいところ…」

「見たい。俺の知らない日和をもっと見せてほしい」


なんで急にそんな真剣に…
そんな表情で言われると


「…わかりました」

了承してしまう。


ずるい。



「朝からラブラブな事で」


「足立くん!!」