みんなでご飯。
賑やかで楽しいなぁ。


お母さん、いつもより張り切ってるのがわかる。


ひなちゃんと鈴原くんたちが一緒にゲームをしてる姿とかを見ると、なんだかすごく嬉しい。



「日和ちゃんもやろうよ」

「私ゲームあんまりわからなくて」

「いいじゃん!おいで」


足立くんに引っ張られて、ひなちゃんたちの元へ行く。


大切な家族と大切な彼氏や友達が一緒にいるこの瞬間、なんて幸せな時間なんだろう。


「日和、そこはこっちの方がええで?」

「こうかな?」

「うわっ!日和ずりーぞ!アドバイスもらうとか」

「大人気ないなぁー、日向は♪」


いっぱいいっぱい笑った。




————————……

「あら、日和寝ちゃったのね」

「珍しいよな」


日和はソファで寝てしまった。
日向曰く、こうして人前で寝るのが珍しいらしい。


「きっと楽しくてテンション上がって眠気きたんじゃないかしら♪」


日和の寝顔。

俺、初めて見た気がする。


おばさんたちいるのに、やべー。
触れたい。



なぁ、日和。
今日楽しんでくれたかな?

自己中な俺に嫌気さしてへんかな?

明日からも笑ってくれるかな?

 


「悠、日和ちゃん寝ちゃったし帰ろっか」

「あっ、あぁそうだな」

彗の言葉で現実に戻る。