「直々に連絡くれるとは余裕な事で」

「ズルは好きじゃないから♪」


謎の会話をする鈴原くんたち。



「おばさんは?」

「ひなちゃんと夜ご飯の買い物行ってるよ」

「それでコイツと2人やったわけやな」

「俺、真っ向勝負にしようって考え変えたんだ♪」

「はぁー…ほんまウザイ」


玄関先で続く謎の会話。


「鈴原くん?よかったらひとまずウチ上がらない?」

「そうしたいけど…あの虫連れて帰るわ」

「虫って俺の事だよな!?ひでー」


あっ、でも…


「お母さんが足立くんに夜ご飯食べていきって言ってて」

「そーゆーこと♪」


足立くんはピースをする。


「チッ…」


「鈴原くんも食べていかない?」


練習で忙しいかな…?



「…いく」

ぼそっと聞こえた声。


「練習は大丈夫?」

「あぁ、朝からずっとしてたし」


よかったー!!


「悠ちゃん!そうこなくっちゃ♡」


足立くんが鈴原くんに抱きつく。



「お前ほんま日に日にウザなるな!」




春休みにもこうして会えて嬉しいな。

鈴原くん、留学に向けて練習が忙しくなってるからこの春休みは会えてなかった。



だから2週間ぶりぐらいに顔が見れて、嬉しさMAX。


足立くんのおかげだなぁ。



ん…


足立くん、もしかして…