「!!!!」


鈴原くんの手が腰の所から、私の服の中に入ってきた。



「ん〜〜〜!!」


私は鈴原くんの胸あたりを叩いて、阻止しようとした。



「嫌やった?」

唇が離れて、コツンとおでこを合わせる。


鈴原くんの少し悲しそうな表情が、余計にドキドキを加速させる。




「いや…じゃないよ…」


私の言葉を聞いて、ニコッと笑う。

絶対わざと言わせたんだ。



「鈴原くんなんか嫌い…」

「俺は大好きやで」


またかぁっと赤くなる私。

振り回されてる。



「日和は?ほんまに嫌い?」


「い…意地悪な鈴原くんは…きら…」


ううん、そんな事ない。



「…大好きです…」



そう言うと、ぎゅっと抱きしめられた。



「意地悪してごめん」


私はまた首を振る。



ほんとは意地悪だなんて思ってない。

どんな鈴原くんも大好きで大好きでたまらないの。




「3年は一緒のクラスになりたいな」

ドクンッ

鈴原くんもそう思ってくれてたの?
すごく嬉しい。。


「うん!絶対!!そしたら授業中も一緒にいれるね!」

一緒のクラス、絶対なりたいよ。

またぎゅっと抱きしめられる。


離れたくない。。。




「いい加減、戻ろか。さすがに怪しまれそう」

「わっ!ほんどだね」


現実に戻る。



「先日和戻ってて♪部屋は325な」

「うん!鈴原くんもすぐ戻ってきてね?」

「はいはい」



私は先にみんながいる部屋に向かった。






「はー…ヤバイなぁ。抑えられへんくなってる」


“うん!絶対!!そしたら授業中も一緒にいれるね!”


あんな可愛い笑顔、反則やんか。




本能と必死に戦う俺

そんな俺に気づかない天然な日和。


いつまで理性が勝てるかな。