「おはよう!日和」

「桜ちゃん、おはよう」


「あのさぁ〜あの日はわざとはぐれたでしょ!?」

「え!??」


あの日とは、2日のこと。


あれから桜ちゃんには、はぐれたから先帰るねと連絡したんだけど…


「別にいいんやけどね〜!嘘は嫌やなぁ〜!」


完全にバレてる!!


「桜ちゃん!!ごめんなさい!!」


ひどい事しちゃったよね。



「もう日和ったら!冗談やんか!全然やよ♪」

「ほんと!?よかったぁ。でも、嘘はごめんね」

「あんなん嘘にもならへんよ!悠とはゆっくり出来た?」

「うん。…実はあれならお家行かせてもらってお母さんたちに会わせてもらったの」

「まじで!?一気に前進やんかー!!」



ガラッ

「おーい、席につけよー」

あっという間に朝礼の時間。


3学期が始まる。







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「明日からまたちゃんと気を締めろよー。受験生の1年になるぞー」

終礼の担任の先生からの言葉。



そうだ。
今年で3年生になるんだ。


「俺、どこ行こうかな」

「私も」


加藤くんと桜ちゃんは進路に迷っている様子。

もちろん私も。


今年は去年のようにはいかないな。

しっかり将来を考えないと。



終礼が終わり帰宅時間。


「桜ちゃん、よかったらお茶行かない?」


「日和ごめん!ママから連絡あってちょっと帰らなきゃいけなくなってもてん!」

「そっか!全然だよー♪」


加藤くんもバイトらしい。

鈴原くんも今日は早く帰るって言ってた。



図書館でも行こうかな。


足立くんに教えてもらった図書館へ向かった。