「母さん?今から彼女連れて行っていい?」


わぁ!!
しかも彼女って!!!


「あーはいはい、ごめんて。サンキューな。ほんじゃあ、あとで」


ごめん!?
やっぱり怒ってるよね!?



「母さん、ぜひって」

「え!?でも、鈴原くんごめんって謝ってたよ」

「あーそれは、もっと早めに言ってくれたら色々用意出来たのにって俺に怒ってるだけ」

「ほ…本当にいいのかな…!?申し訳なさ過ぎる…」

「ええねんええねん!俺も会ってほしかったし、母さんたちも会いたがってたから」

「私の事知ってるの…?」

「俺、日和の話してるし。ほんじゃ、いこか」


鈴原くん、私の話してくれてたんだ。
すごく嬉しい。。


だけど

やっぱりすごく緊張するよー!!!!




鈴原くんの家に向かっている間、緊張のせいで何を話していたか全然覚えていない。


てか!!

「何か手土産的なものを…買いに行ってくる!」

「いや、ほんまに何もいらんから。てか、もうすぐ俺ん家やし」


印象悪くないかな!?

心配ばかり駆け巡る。



そんな私の不安はよそに、あっという間に鈴原くんのお家に着いた。




ガチャ


「ただいまー」

ちょっと!

ドア開けるの早過ぎるよ!!




パタパタパタ…


「まぁ!!いらっしゃい♪」


とっても可愛い人がやってきた。
あれ?鈴原くん、お姉さんいたっけ??


「母さん、彼女の日和」


「初めまして。悠には勿体なさ過ぎるぐらい可愛い方ね♡」


え?
お母さん??


すごく美人で、雰囲気柔らかくて…


「…はっ初めまして!!!前川ひ…日和と申しましゅ!」



・・・・・・



噛んだ。。。



「ぶはっ!!!」

気まず過ぎる沈黙を破ってくれたのは鈴原くん。



「そんなとこで噛む!?日和、最高過ぎ♪」

涙を流しながら笑ってる。


私は顔真っ赤だろうな。
恥ずかし過ぎて顔が熱い。



「ほんまに可愛い子やね、日和ちゃん♪立ち話もあれだなら、上がってちょうだい」