屋台巡りをしたりお守り買ったり。



そして神社で神様へお願い事。



鈴原くんの夢が叶いますように。
これからもみんなと一緒にいれますように。
鈴原くんとずっと一緒にいれますように。


まだまだお願いがたくさんあるけど、3つに絞った。
これでも多いよね。

神様、どれか1つだけでも叶えてください。


やっぱり出来れば全部がいいです‥。




欲張りになったなぁと思う。




「日和、手合わせてるの長かったな。めっちゃお願いしたん?」

「秘密♪」


欲張りになった自分も嫌いじゃない。



すごい人集り。



あれ?桜ちゃんたち、どこ行ったのかな…?



「こっち!」


手を引っ張られて少し人が少ないところへやってきた。



「鈴原くん、どうしたの?」


「アイツらには悪いけど、わざとはぐれよ」


ドキンッ


「…うん、そうだね」

みんな、ごめんね。



私たちは神社をあとにした。




「俺ん家来る?」


「え!?」


鈴原くんの家!?


「父さんと母さんいるけど、気にしなくていいよ」


いや、かなり気になるんですけど!!!!!




「えっと…新年早々しかもお正月にさすがに申し訳ないので…」

「俺ん家、別に正月とか関係ねぇし。家でぐうたらしてるだけ」



いや、でも…さすがに。。



「ちょっと電話してみるわ」


「えぇー!!??」


私の意見なんて関係なく、鈴原くんが電話をかける。