「うん、なんとなくだけど」

「ほんまはずっと日和に話したかったんだけど…なかなか話せなくて」


「桜ちゃんが話したくなった時で大丈夫だよ。それが嬉しい♪」


今は本当にそう思う。
大切な友達だからこそ、桜ちゃんの思いを尊重したい。


「日和…ほんまいい子過ぎるわ」


桜ちゃんが加藤くんを好きな事、そし片思い中の事を聞いた。
絶対両思いだろうなぁとは思うけど、いざ自分になるとわからなくなるよね。


「日和!24は女子2人で過ごそっか!」

「ほんと!?桜ちゃんと過ごしたい!!」

わーい!!
嬉しい予定も決まって、クリスマスが楽しみになってきた。


その日の女子トークは夕方まで続いた。





ブーッ

その日の夜。

『日和ちゃん、24日何してるの?』

足立くんからのメッセージ。



『桜ちゃんと遊ぶよ』


どうしたんだろ?




ブーッ

『そっか!それならよかった』


『どうしたの?』


何かあったかな?



ブーッ

『悠が大阪行くし、どうしてるかなと思って』


わざわざそんな事を考えてくれたんだ。


『足立くん、ほんとにありがとう。足立くんはその日何してるの?』



足立くんはやっぱり優しい。


『俺は家でテキトーに過ごす』


ひとりなのかな?


『もしよかったら一緒に遊ぶ?』



せっかくのイブだし、足立くんももしよかったらみんなで遊びたいな。


『ありがとう!でも大丈夫(^^)女子ではっちゃけて♪』



『うん、わかった!もし来れそうだったら教えてね』



気を遣わせちゃったかな。



そんな時、鈴原くんからの電話が鳴った。