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「はい!」


お昼休み。


私はチョコパンとジュースを足立くんに渡した。



「この前のお礼です」

「お礼とかいらなかったのに」

「いえ!きちんとさせてください!」

「敬語がなくなってないけど?」

「それはもう少しお待ちください」

「はは!さらに敬語が増してる!」




私たちの会話を聞いていた桜ちゃんが

「なんかむっちゃ仲良くなってるやん」

と、ひと言。



「そう??俺と日和ちゃん、親友になったから♪」

ガシッと私の肩を組む足立くん。


「へ!?親友!!??」



あわあわと慌てる私に笑ってる足立くんは、やっぱり意地悪だ。


「彗、今すぐ離れへんとしばく」


「嫉妬深い彼氏は嫌だね♪」

ねってなんで私に振る!!??


「いえ、そんな事は…」


賑やかなお昼の時間。


半年前ぐらいまではずっとひとりでいた場所が、今では全然違って見える。



「加藤って週どれぐらいバイトしてんの?」

加藤くんと鈴原くんと足立くん。
3人も仲良くなっているみたいで、なんだかすごく嬉しい。



「足立と何かあった?」

小声でみんなに聞こえないように話しかけてくれた桜ちゃん。


「あ…この前話聞いてもらって。そのお礼だよ」

「そっかー」


目の前で号泣したとは言えない。。


桜ちゃんに色々話したい事たくさんなのに、全然話せてない。

大切な友達なのに。



「ねぇ日和、今度買い物行かない?」

「うん、行きたい!」

「クリスマス近づいてきたしさ、色々見に行こうよ」


クリスマスかぁ。。



チラッと鈴原くんを見た。


ドキッ!!

まさかの目が合った。
そして

ニコッと笑うその笑顔にドキドキが増していく。



クリスマス、一緒に過ごせるかなぁ。