文化祭当日。


メイクをいつもより少し頑張ってみた。

鈴原くんは準備で早くに行っているみたい。



「前川さん、おはよう!」

「安藤さん!おはよう!」

文化祭の準備から仲良くなった安藤さん。


「なんだかすごくドキドキする」

「絶対成功するよ♪安藤さん、あんなに頑張ってくれたんだもん!」


絶対大丈夫。


「みんなで楽しもうね♡」


「うぅ…前川さん、ありがとう〜!!」


「え!安藤さん、泣かないで!!」


「まだ始まってへんのに泣いてたら、始まったらどうなるんよ」

「桜ちゃん!おはよう!」


泣いている安藤さんの頭を撫でながら笑う桜ちゃん。


学校生活ってこんなにも楽しいんだ。



「よっし!日和、セットするでー!!」

「はーい!!」



私たちのクラスのコンテストがお昼前にあって、15時から鈴原くんたちのライブがある。


コンテスト、見に来てくれるかなぁ。

お昼ご飯、一緒に食べたいなぁ。



「日和!衣装はこれやで」

「え!?ほんとにこれ着るの!?」

「当たり前やん!ちなみに私はこれね♡」

「桜ちゃん、むーっちゃ似合うよー!!」


みんなでメイクや髪セットをしながらわいわい過ごすこの時間。


楽しすぎるよ。