「ほんで彗、なにサボってんの?」

「サボってないよ〜。一緒に飾り付け作ってたし」


チッと舌打ちをした鈴原くん。



「鈴原くん、準備どんな感じ?」

「んーちょっと急がな間に合わんくなるかもやねんけど、こうやってサボってる奴が何人かおるねん」


「えーっ!僕の事ー??」


「日和は準備どう?」

「進んでるよ♪なにより楽しい!」

「それならよかった」


鈴原くんの優しい笑顔にズキューン状態。
またまた顔が真っ赤。


「日和ちゃん、また顔真っ赤ー」

「そんな事ないです!」


グイッ

「日和の邪魔すんな。行くで」

足立くんの腕を引っ張って連れていく鈴原くん。


せっかく会えたのにもう行っちゃうんだなぁ。
ちょっぴり寂しい。



「日和!」

「なに?」

「ミスコン、楽しみにしてるから♪頑張れよ」


ドキンッ


「うん!私もライブ楽しみにしてるからね!」


別々のクラスだったのを後悔したりもしたけど、こうして会えるだけで嬉しくなる。

そんな悪い事ばかりじゃないね。



それにしても、足立くんはやっぱり自由人だなぁ。


そんな事を考えていたら


「日和お待たせー!安田話長過ぎやねんけど」

「桜ちゃん、おかえり!」

「安藤さんはまだ安田に捕まってるわ」

「ありゃりゃ」


こうして過ごす放課後も宝物です。