「日和ちゃんのクラスはミスコン?的な事をするんだっけ?昨日桜に聞いた」

ドクンッ


桜ちゃんの名前に反応してしまう。


「うん。そうなの!桜ちゃん美人だから絶対エントリーされるはずです♪」


今は気にしない気にしない。


「日和ちゃんもされるんちゃう?」

「私はないですよ!」


そんな会話をしていたら、教室に着いた。




「足立くん、また…」
「フラれた」


え?
「え?」


「昨日の帰り、あれから桜に告ったんだよね。真面目に」


ドクンドクン


鼓動が速くなる。


「結果はわかってたんだけどなぁ。でも、ちゃんと言いたかったし」


やっぱりさっき切なく見えたのは気のせいじゃなかったんだ。



「…ごめんな!こんな話。日和ちゃんに協力してとか言いながら、そもそもダサイよな」


「そんな事ないよ!!!」


足立くん、無理して笑わないで。



「ダサくなんかないです!!気持ち伝えられて…本当に凄いなって思うから…。だから…」


うまく言葉に出来ない。

だけど、好きな人にフラれるのは絶対に辛いはずだから


だから


「足立くん、無理して笑わないで…ください」