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次の日の朝6時半。


結局全然眠れなかった。



『鈴原くん、おはよう。文化祭の準備とかで早く行きます』


謎の敬語でメッセージを送る。


喧嘩…?でもないか。
私が悪いんだけど、なんだかちょっと顔を合わせづらくて早く学校に向かう事にした。

結局昨日はあれからお互い連絡を取る事もなく、時間が過ぎていった。


嫌な思いさせちゃったかな。
謝らなきゃな。


本当は、文化祭何するの?とか、文化祭一緒にまわれる?ってたくさん聞きたい事あったのに…。



何も聞けなかったなぁ。




そんな事を考えていると、あっという間に学校に着いた。

早過ぎてまだ静まり返っている学校内。


靴箱で履き替えていたら


「あれ?日和ちゃん?」

「足立くん!?」


足立くんがやってきた。


「朝早いね?悠は一緒じゃないん?」

「足立くんこそ早いですね!私は…文化祭のお手伝いしようかなと思って…」


鈴原くんの事はなんだかうまく言葉に出来なかった。



「そうなんだ。優しいね、日和ちゃん」

ニコッと笑う足立くんの顔がなんだか少し切なく見えるのは、絶対気のせいだよね。



「俺、実は文化祭の実行委員なんよ。めんどいわー」

教室まで向かう廊下も静か。
なんだか、この静けさ好きだなぁ。


「そうなんだ!足立くんのクラスは何するんですか?」

「あれ?悠に聞いてない?」

「…うん。昨日聞けなくて…」

「…そっか。バンドするんよ」


バンド!!!


「すごいですね!!かっこいい!!」

「悠、キーボード弾くよ♪見てやって。ちなみに俺はヴォーカルするんだけど」

「わぁぁー!!鈴原くんも足立くんも凄すぎる!!早く見たいです!!」


さっきまでの私はどこへやら。
私のテンションは急上昇。


「あはは!日和ちゃんってほんと素直だね。反応がいちいち面白いわ」

「えっ…」

喜び過ぎたかな!?
恥ずかしい。。