「着いた!!」

足立くんの案内で無事桜ちゃんのお家に到着!


「俺部屋番号知ってるから鳴らすわ」


鈴原くんがインターホンを鳴らす。


「はい」

「あっお久しぶりです。悠です」

「あら!悠くん!久しぶりね。どうぞー」

マンションのドアが開いた。



桜ちゃんの家がある8階へ。


ピンポーン

ガチャッ

「悠くん、いらっしゃい。…あら?お友達かしら?」

「おばさんお久しぶりです。桜が体調悪いって聞いて、みんなで差し入れ持ってきました」

「みなさん、わざわざありがとうー!」

桜ちゃんのお母さんはとっても美人。
桜ちゃんは完全にお母さん似だな。


「あら?あなた、もしかして日和ちゃん?」

ドキッ!!
私がじっと見ていたからか、お母さんと目が合った。

「はっはい!!日和と申します!!いつも大変お世話になっています!!」


深々と挨拶をした。


クスクスと笑い声が聞こえる。

「日和ちゃん、やっぱりとってもいい子ね。桜からよく話を聞いているの。いつも桜と仲良くしてくれてありがとう」

桜ちゃん、お母さんに私の話してくれてるんだ。


目がうるうるしてくる。



「立ち話でごめんなさいね。ぜひ上がってもらいたいんだけど、桜まだ寝てて…」

「でしたら大丈夫です。お大事にしてください。明日会えるの楽しみにしてるとお伝えいただけますか?」

加藤くんが言ってくれた。


「せっかく来てくれたのにごめんなさいね。桜に伝えておくわ」


お母さんに改めて一礼をして、桜ちゃんのお家を後にした。