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懐かしいな。

あの時、私が先に謝ろうとしたのをちゃんと止めてくれた。


あの時から変わらず優しい。


「お前さ、そのめんどくさい性格直した方がいいで」

はい出た。Sの部分。


「うるさいわ。迷惑かけてへんし」

「いや、かかってるから言ってるねん」

こういう所があるから、絶対好きにはならへん!!


でも、それすらも優しさやねんけどね。
日和もちゃんとわかってるんやろうなぁ。


「悠さぁ、その性格直さな日和に愛想尽かされるで」

「それは無理!」

即答!!


お互いむっちゃ笑ってる。
悠とこんな風な電話、ほんまに久々ですごく嬉しい。


「悠、ほんまにありがとう!」

「あっ、桜…!」

「ん?何?」

ちょっとだけ悠の声のトーンが変わった気がした。


「あのさ…俺、もう一回頑張るから!ピアノ、向き合うから!」


わっ。あかん。泣きそう。


「ずっと言えへんかったんやけど…中学の頃はほんまごめんな。俺がガキ過ぎた」


「…なんなん急に。悠じゃないみたい」

ほら、私はなんでこんな可愛くない事言うかな。



「日和も大切にする。ほんまにありがとう」

涙が溢れる。
泣いてるの、絶対バレたくない!!