遊園地にいる間、日和はずっと私と一緒にいてくれている。


気を遣ってるのかな?
悠といなくていいのかな?


そんな事を考えていたら、あっという間に夕方。


観覧車!!

これは2人っきりにしてあげたい!!



ガバッ

私は加藤に腕を組んで
「私、加藤と乗るから!」

そう言って加藤の腕を引っ張り、先に観覧車に向かった。



乗り場に着いて係の人から

「2名様ですね」

と言われて、素に戻る。



「わぁ!!腕、ごめん!!」

「全然いいけど」

わたわたしてる私。

「ほら、桜。乗るよ」


え?


今なんて…



ガコンッ

観覧車に2人きり。


自分から誘ったくせに緊張が半端ない。


あの時は、日和たちを2人きりにしようとばかり考えていて、この緊張は予想出来てなかった。


てか!!

さっき、《桜》って呼んでくれた!?


いや、私の空耳!?

そこまで私は重症なんか!?