「桜、冷たいわぁ〜」

「てか、何しに来たん?」

「あっ!飲み物買いに来たんよ。俺ん家ここからすぐだし」

「そうなんや。コンビニ近いのいいなぁ」

「でしょ?でも買わなくていい物まで買ってまうし、すぐ金欠だけど」

「あはは!なにそれ!」

苦手なタイプやなと思ってたけど、いざ普通に話すと意外と話しやすくて面白いなぁ。


「そんな可愛く笑ってくれる桜に何か買ってあげるわ♪」

「は!?可愛くないし!!いらないし!」

またそうやって軽い事言う。
こういう奴は誰にでも簡単に言うんやろうなぁ。


「なに?じっと見てきてるけど」

「軽い奴やなぁと思って」

「褒めてくれてありがとう♪」

あぁ、やっぱり話通じないや。




「成田」

後ろを振り向くと加藤がいた。


「お疲れ様!終わったん?」

「あぁ。お待たせ。行こっか」


やったー!!


加藤と足立は、お互い無言でなんか睨み合ってる??ような表情。

その沈黙を破ったのは足立。

「加藤、ここでバイトしてんの?」

「そうだけど」

「ふーん。じゃあ、また来るわ」


ジュースを買って帰っていく足立。

ほんと、何考えてるんかわからん奴。