怒ってそうな加藤。

そりゃそうやんね。
仕事中に迷惑かけちゃってるし…
何してんねやろ、私。。


「ごめん、帰るね」

「風邪ひく」

「え?」

「傘ちゃんとさしてた?店ん中で待ってて。もう上がりだから」


そう言って加藤は奥からタオルを持ってきてくれた。



「お疲れ様でしたー」

バイト終わりの加藤がやってきた。


「わり、お待たせ」

「え!ううん、私が勝手に来たんやし…」


わぁぁ!!
なんか急に緊張してきた!!

なんなん、この気持ち!?


「雨やもんなぁー。どっかで話すのも難しいなぁ」

ほんまや!

私ってばほんま……



「成田ん家までの時間になるけどいい?」

「ウチまでいいの!?」

「当たり前じゃん。夜遅いんだし危ないよ」


ほんま、どこまでお人好し。。