ピピピッ


スマホのアラームで目が覚めた。



時間は朝8時半。



今日は、昨日桜ちゃんに教えてもらったメイクと髪型を頑張るんだ。


服も決めなきゃ。




顔を洗って歯磨きして部屋でメイク。


昨日買ったメイク道具を並べる。



「えっと…これがアイシャドウでこれは…」  

この調子だと何時間あっても足らなさそう。


時計を見ると9時を回っていた。



急がなきゃ。



でも、そんな私にさらに問題が。




「あかん…服全部ダサい」


思わず出た関西弁。
桜ちゃんたちのがうつったかな?

なんて、呑気に考えている場合じゃない。



昨日にまだマシな服を選んだから、本当にない。

今まで全く服にも興味がなかった自分を恨んだ。





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部屋中探して、結局1番マシそうな服を選んだ。

ノースリーブにジーパン。
髪型は高めのお団子ヘアにした。


「明日絶対服買いに行こう!」


大きな独り言を言って時計を見ると10:30。


やばい!!


お母さんは仕事で今は私だけ。

鍵を閉めて鈴原くんの家へ向かう。



蝉が鳴いていて日差しも強く感じる8月。

こんな日は今までは絶対家にいた。


だけど今は


好きな人に会いに行く自分がいる。




早く会いたいよ。