知らない男の人が3人。


「そう。待ち合わせやからごめんね」


「あれ?関西弁?可愛いー!」
「待ってる間お茶でもしよーよ」


「だから待ち合わせしてるって」


これは、ナンパというものなのだろうか。


ちょっと柄の悪そうな人たちで怖い。

何も言えない私の代わりに桜ちゃんが断ってくれている。



「お姉さん、ちょっと冷たいわぁー」

1人の男が桜ちゃんの腕を引っ張った。



「やめてください!!」


気付けばその手を振り払い、桜ちゃんの前に立っていた。


ドクンドクンドクンドクン

怖くて震える。

でも、大切な友達を守りたい。



「あっごめんなさい…。でも私たち待ち合わせしているのでこれで…」

その場から桜ちゃんを連れて離れようとした。


グイッ

今度は私の腕を引っ張られた。


「いたっ…」

「お姉さん、手震えてるやん。可愛いねー!ちょっとでいいから付き合ってよ」


何なのこの人たち。

どうしたら…



「いってー!!」