「俺、相当なシスコンみたい」


また出たワード、シスコン!



「そんな事ないよ!」

「いや、鈴原さんがそう言ってたから」


「ちょっと鈴原くん!?」


「だって本当やん。すげーお姉さん思い。良い意味だよ。ほんで日和も相当なブラコン」



「「え!!??」」


私たち2人は顔を見合わせた。



「良い姉弟やん。羨ましいわ」


羨ましい。。


「桜ちゃんも言ってた…」


「あー、アイツもひとりっ子だしな。ほんまに羨ましいんやと思うで」




私たち2人はお互いの顔を見て笑ってた。

鈴原くんの言う通り、ひなちゃんは私にとってとっても大好きな大切な弟。


「ひなちゃん!バスケの事もっと教えてよ!エースだって聞いたよ」

「そこまで良いもんじゃねーよ。もっと実力つけてから言おうと思ってたし」



ぎゃいぎゃい騒ぐ私たち姉弟。



「はいはいお2人さん、仲直りは出来たかな?」



ここ数日の険悪ムードはどこへやら。

鈴原くんのおかげですっかり元通り。



「鈴原くん…ありがとう」



大好きな優しい笑顔。



「じゃ、日向もよかったら聴いていって」


ピアノの前へ向かう鈴原くん。