「日和、弟くん頑張ってるやん!」
桜ちゃんが大きな声でわざと《弟》を強調してくれた。
「え!?前川さんの弟さん?」
「お姉さんなんですか!?」
さっきまでの冷たい視線が一気に優しい視線に。
「お姉さんに会えるなんてー!!」
1年生の子たちだろうか?
私に会えた事を喜んでくれている。
世にも信じられない事態が起こっている。
ひなちゃんって何者!?
てか、どうしてうちの高校にいるの!?
ピーッ!!
そんな事を考えていたら試合が始まった。
ボールがパスによって色んな方向へ飛んでいく。
あっひなちゃんが取った。
なんだかドキドキソワソワする。
ひなちゃんが構える。
え?まさか、そこからシュートするの!?
そう思った瞬間、ひなちゃんの身体がふわっと浮き上がったように見えた。
ひなちゃんはジャンプをしてシュートをした。
ボールはゴールネットに吸い込まれるように綺麗に入っていった。
「わぁー!!3ポイントだー!!」
歓声がより大きくなる。
ひなちゃん、こんなにバスケ上手だったんだ。
「日向くん、バスケむっちゃうまいね!」
「本当に…」
弟ではなく、なんだか別人を見ているような不思議な感覚。
「ひなちゃんは昔から私とは全然似てないから」
「似てない?」
「うん、スポーツも得意でムードメーカーだし頭もいいし」
本当、私とは正反対な感じ。
「頭いいのは似てるんじゃない?てか、顔も似てると思うで」
また悪い癖のネガティブ思考が出ていた私。
そんな時に桜ちゃんからの《顔が似てる》に思わず笑ってしまった。
「あはは!ほんとだね!顔は似てるかな」
「声も似てるんじゃない?」
「それはない」
私もちょっとは関西のノリみたいなものについていけるようになったかな。
「あと、かなりのシスコンやんね」
とは桜はさすがに言えなかった。
桜ちゃんが大きな声でわざと《弟》を強調してくれた。
「え!?前川さんの弟さん?」
「お姉さんなんですか!?」
さっきまでの冷たい視線が一気に優しい視線に。
「お姉さんに会えるなんてー!!」
1年生の子たちだろうか?
私に会えた事を喜んでくれている。
世にも信じられない事態が起こっている。
ひなちゃんって何者!?
てか、どうしてうちの高校にいるの!?
ピーッ!!
そんな事を考えていたら試合が始まった。
ボールがパスによって色んな方向へ飛んでいく。
あっひなちゃんが取った。
なんだかドキドキソワソワする。
ひなちゃんが構える。
え?まさか、そこからシュートするの!?
そう思った瞬間、ひなちゃんの身体がふわっと浮き上がったように見えた。
ひなちゃんはジャンプをしてシュートをした。
ボールはゴールネットに吸い込まれるように綺麗に入っていった。
「わぁー!!3ポイントだー!!」
歓声がより大きくなる。
ひなちゃん、こんなにバスケ上手だったんだ。
「日向くん、バスケむっちゃうまいね!」
「本当に…」
弟ではなく、なんだか別人を見ているような不思議な感覚。
「ひなちゃんは昔から私とは全然似てないから」
「似てない?」
「うん、スポーツも得意でムードメーカーだし頭もいいし」
本当、私とは正反対な感じ。
「頭いいのは似てるんじゃない?てか、顔も似てると思うで」
また悪い癖のネガティブ思考が出ていた私。
そんな時に桜ちゃんからの《顔が似てる》に思わず笑ってしまった。
「あはは!ほんとだね!顔は似てるかな」
「声も似てるんじゃない?」
「それはない」
私もちょっとは関西のノリみたいなものについていけるようになったかな。
「あと、かなりのシスコンやんね」
とは桜はさすがに言えなかった。