あれから数日経って、あっという間に金曜日の放課後。


「あー!暑いし帰りにアイスでも買おうよー」

「そうだね!桜ちゃんの好きなチョコアイス買おう♪」


「俺の働いてるコンビニ来たら?」

え!
加藤くん、コンビニなんだ!!


「今日もバイト?じゃあ後で行くね♪」

「おう!じゃあな」



加藤くん、たくさん働いていて本当に偉いなぁ。

てか、桜ちゃん加藤くんのバイト先知ってるのかな?
なんだかそんな風に感じた。



「桜ちゃん、加藤くんのバイト先知ってるの?」

「あ、うん!前教えてもらって」


そっか!
なら、場所は大丈夫だね。


「そうなんだ。じゃあ連れていってほしい♪」

「うん!行こう」




門へ向かう途中、体育館の方から声援が聞こえる。


「なんか珍しく声がめっちゃ聞こえる」

「体育館で何かやってるのかな?」

「行ってみよーよ」


桜ちゃんに手をひかれ、体育館へ走った。