とうとう来てしまった

恐れてたこの日

あなたは難しそうな顔して私をみてる

『あのさ、』

あぁ、やだ、聞きたくない

『俺ね、』

やめて、その先言わないで

でもそんなこと思っても伝わるなんてことなくて

『好きな人、いるんだ。だから、別れてほしいずっと黙っててごめん』



『それと、さよなら』

やっぱ、“またね”じゃなくて“さよなら”か


『私、知ってたよ、好きな人いてずっとその人と付き合ってたこと』

最後に

『最後にこれだけ聞かせて?』

あなたが

『私のこと好きだったことある?告白したのも私だし…』

そんな私をみて、困ったように表情を崩して

『…、ちゃんと好きだったよ』

『そっか、ありがと、私も、』

私も

『好きだったよ。』

ちゃんと過去形にしなきゃ

私に未練なんてないんだって思ってもらわなきゃ


『じゃあ、バイバイ、今まで私と付き合ってくれてありがとう、そしてごめん』

あぁ、だめ、今泣くのは間違ってる

必死に涙をこらえてあなたを見つめる