それから更に1日後，ノアとハリエルが主に話し合いを重ねたあと，一同は直ぐそばの自国へと帰還した。
ハリエルは国中に伝わるように，約10年分の出来事を伝え，王を密やかに気候の厳しい土地へ王を護送した。
ノアは教会へと介入し，摘発を行った。
暗殺集団を監督し，勇者パーティーでも監視役を担っていた男もまた，エルヴィスが捕らえられていたのと同じ，薄暗い地下牢獄に捕らえられた。
知らせを聞き，エヴィーやアリエルを知るものは涙を流した。
それらは，エヴィーの運命を予言し行動したエルヴィス，アリエルの夢を共に描いたミス クレアの耳にも届くことになる。
ハリエルは王となり，他国との交流を重視した，広く透明で穏やかな政治をとった。
アリエル·アーシアに，エヴィーを加えた彼女の正史は，世界中を震撼させ。
沢山の脚色をされながら伝わり，驚かれ，また伝聞された。
『たった独りの物語。ー私を殺そうとしている女の子を，自分の手で育ててしまいました(ファンタジー)』 ーFin
