それから、数年後...。
「遥斗、かっこいい!」
白いタキシードに身を包んだ遥斗が私を迎えに来た。
「鈴華だって、今日が一番可愛いよ。
ドレス、似合ってる」
「ありがとう!」
「行こうか」
「そうだね」
遥斗が差し出した手に自分の手を重ねた。
「あっという間だったな」
「でも、これからだよ」
「鈴華、ずっと、よろしくな」
「こちらこそ、よろしくお願いします」
チャペルが鳴って、ドアが開いた。
これから、先も遥斗と一緒なら、大丈夫。
どんな事も二人でなら、乗り越えていける。
ずっと、この想いがあるから。