甲田 龍騎 side
俺は朝、自分の目を疑う光景を目にした。
...なんで、恵麻があの男と、もう1人知らない男が乗っていた車から出てきたんだ...?
あの男ってのは、何故か昨日一緒にメシを食った胡散臭い男。
その男と恵麻は、仲良さそうに話をしている。
...一体、何を話しているんだ?
その様子に、俺は心の底からドス黒い感情が湧き上がってくる。
俺の...恵麻なのに。
...俺は、恵麻が好きだ。ずっと前から。
恵麻は、少し涙脆いけど、昔から勇敢で、何に対してもでも優しい。
小学校低学年の頃なんて、虫が死んでいたら可哀想だと泣いて悲しむほど、綺麗な心を持っている。
優しいだけじゃない。昔俺は、髪の色が茶色で、泣き虫なチビだったから、軽いイジメに遭っていた時期があった。
友達だって、先生だって誰も俺を守ってくれなかったのに...
恵麻だけは、俺を守ってくれた。
いじめている奴らに対して「りゅうちゃんをいじめるのはおかしい!」って泣きながら怒ってたっけ。
あの時の恵麻は、今まで見た中で1番かっこよくて、美しかった。
...って、何を自惚れているんだ俺は、
もう昔の事だし、恵麻もきっと忘れてるだろうけど...
とにかく、今は恵麻よりもでっかくなって、かっこいい男になれた。
次は、俺が恵麻を守る番だ。
すると、あの胡散臭い男が恵麻の頭に手を置いたのが見えた。
...は?
なんであいつは、恵麻に触れているんだ?
俺でさえ、恵麻に触れる機会はあんまりないっていうのに。
すると、身体が自然と動き出し、俺は恵麻に触れていた胡散臭い男の腕を掴み恵麻から離した。
...こいつ、細身だからひょろっちい奴かと思えば、腕結構筋肉質だな。
...しかし、この状況、
「おい、どういうことだよ」
「り、りゅうちゃん?!」
恵麻は驚いた様子で、この胡散臭い男は驚きはしているけど、どこか余裕がある表情で俺を見ている。
恵麻は驚いた顔も可愛いが、この男、なぜ怯まない。
俺はがっつり睨んでいるはずだぞ。
俺は朝、自分の目を疑う光景を目にした。
...なんで、恵麻があの男と、もう1人知らない男が乗っていた車から出てきたんだ...?
あの男ってのは、何故か昨日一緒にメシを食った胡散臭い男。
その男と恵麻は、仲良さそうに話をしている。
...一体、何を話しているんだ?
その様子に、俺は心の底からドス黒い感情が湧き上がってくる。
俺の...恵麻なのに。
...俺は、恵麻が好きだ。ずっと前から。
恵麻は、少し涙脆いけど、昔から勇敢で、何に対してもでも優しい。
小学校低学年の頃なんて、虫が死んでいたら可哀想だと泣いて悲しむほど、綺麗な心を持っている。
優しいだけじゃない。昔俺は、髪の色が茶色で、泣き虫なチビだったから、軽いイジメに遭っていた時期があった。
友達だって、先生だって誰も俺を守ってくれなかったのに...
恵麻だけは、俺を守ってくれた。
いじめている奴らに対して「りゅうちゃんをいじめるのはおかしい!」って泣きながら怒ってたっけ。
あの時の恵麻は、今まで見た中で1番かっこよくて、美しかった。
...って、何を自惚れているんだ俺は、
もう昔の事だし、恵麻もきっと忘れてるだろうけど...
とにかく、今は恵麻よりもでっかくなって、かっこいい男になれた。
次は、俺が恵麻を守る番だ。
すると、あの胡散臭い男が恵麻の頭に手を置いたのが見えた。
...は?
なんであいつは、恵麻に触れているんだ?
俺でさえ、恵麻に触れる機会はあんまりないっていうのに。
すると、身体が自然と動き出し、俺は恵麻に触れていた胡散臭い男の腕を掴み恵麻から離した。
...こいつ、細身だからひょろっちい奴かと思えば、腕結構筋肉質だな。
...しかし、この状況、
「おい、どういうことだよ」
「り、りゅうちゃん?!」
恵麻は驚いた様子で、この胡散臭い男は驚きはしているけど、どこか余裕がある表情で俺を見ている。
恵麻は驚いた顔も可愛いが、この男、なぜ怯まない。
俺はがっつり睨んでいるはずだぞ。