...
……
…
まずい…また静寂が訪れてしまった。
チラッと、久我くんの方を見る。
久我くん、なんか考え事してる…?いや、なにか落ち込んでいるのかな…?
絶妙な表情…でも落ち込んでいるなら、なにか話しかけた方がいいよね。
「そ、そういえば、久我くんって、さっきもだったけど、和服なんだね!デザインもすごい良いし、すごい似合ってるよ!」
咄嗟に出た話題がこれ。何してるの私…絶対話続かないじゃん…
「え…そうかな、これ実は、俺がデザインしたんだよね。なんか嬉しいな。」
そう言って少し顔を赤らめ嬉しそうに言った久我くん。
これ、久我くんがデザインしたんだ…もしかして久我くんってなんでも出来る完璧人間だったりする…?
「ほら、松田さん。着いたよ。」
わぁ…!
目の前に広がるのは、平安時代の貴族が住むような御屋敷の庭の一部みたいな風景。時代小説の本の中に飛び込んだみたい。
地面は白っぽい石が覆っていて、少し小さいが川と池もある。
「松田さんやっぱりこういうの好き?前、教室にいる時、『殿と私の恋愛事情』読んでいたでしょ?」
え?!み、見られてた?!
殿と私の恋愛事情…通称とのわた。平安時代の恋愛小説で、感動あり、胸きゅんありの最強小説。
お恥ずかしながら、私は恋愛小説が好きで、今日買った本も、全部恋愛小説。その小説の作家さんもとのわたを書いている人。
だ、大丈夫かな、「そんなもの見てるんだ」って引かれないかな...
「あれ、凄い良いよね。キュンキュンする。」
そんな心配をしていると、久我くんがそうニコニコでそう言った。
「え、久我くんも、とのわた見てるの…!?」
……
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まずい…また静寂が訪れてしまった。
チラッと、久我くんの方を見る。
久我くん、なんか考え事してる…?いや、なにか落ち込んでいるのかな…?
絶妙な表情…でも落ち込んでいるなら、なにか話しかけた方がいいよね。
「そ、そういえば、久我くんって、さっきもだったけど、和服なんだね!デザインもすごい良いし、すごい似合ってるよ!」
咄嗟に出た話題がこれ。何してるの私…絶対話続かないじゃん…
「え…そうかな、これ実は、俺がデザインしたんだよね。なんか嬉しいな。」
そう言って少し顔を赤らめ嬉しそうに言った久我くん。
これ、久我くんがデザインしたんだ…もしかして久我くんってなんでも出来る完璧人間だったりする…?
「ほら、松田さん。着いたよ。」
わぁ…!
目の前に広がるのは、平安時代の貴族が住むような御屋敷の庭の一部みたいな風景。時代小説の本の中に飛び込んだみたい。
地面は白っぽい石が覆っていて、少し小さいが川と池もある。
「松田さんやっぱりこういうの好き?前、教室にいる時、『殿と私の恋愛事情』読んでいたでしょ?」
え?!み、見られてた?!
殿と私の恋愛事情…通称とのわた。平安時代の恋愛小説で、感動あり、胸きゅんありの最強小説。
お恥ずかしながら、私は恋愛小説が好きで、今日買った本も、全部恋愛小説。その小説の作家さんもとのわたを書いている人。
だ、大丈夫かな、「そんなもの見てるんだ」って引かれないかな...
「あれ、凄い良いよね。キュンキュンする。」
そんな心配をしていると、久我くんがそうニコニコでそう言った。
「え、久我くんも、とのわた見てるの…!?」