久我 陸斗 side
俺は今、学級委員の松田さんこと、松田 恵麻さんとプリントをまとめている。
先生、この量を1人に任すのは少し無慈悲な気がするなぁ
まぁ、俺がやってる仕事に比べれば大したことないかもだけどね...
それより、松田さん、1つ1つ丁寧にまとめてるな...
こんなの、大体まとめて止めればいいのになぁ。
...でも、そういう丁寧な松田さん、俺は結構好き。
いや、別に恋愛感情とかじゃないんだけどさ。普通に人として好きってこと。
俺の周りには、松田さんみたいな人は居ない。
家柄的にしょうがないんだけどね。
よし...次、あれ、もう終わった?
どうやら今松田さんが持っているので最後らしい。
久々にこんな地味な作業やったな...まぁ、悪くはなかったかな。
「久我くんのおかげでこんなに早く終わったよ...本当にありがとう。」
疲れた表情をしながら俺にそう言った松田さん。
「いやいや、俺は特に何もしてないよ。松田さんの方が頑張ってたよー」
俺は正直速さだけだったし、丁寧さで言ったら松田さんの方が数倍丁寧だった。
「じゃあ、これを職員室に...」
運ぼうか。そう言おうとした時、少し不機嫌そうな声が聞こえる。
「陸斗、今日のことで...」
あ...慶だ。
しまったなタイミングが悪い。
今、『今日のことで』って言ってたよな...確か。
多分、親父から許可が得たのかな。
ってか、慶、松田さんのこと睨んでる...
こいつは人が嫌いだから、親しい人以外に近づかないし、近づいてきた人間は睨む癖がある。
松田さんも怖がってるし、慶のこの癖は治して欲しい。
「あー、ごめん...松田さん、ちょっと俺コイツと話してくるね。慶、お前は睨むのやめなさい。このプリント、ひとりで職員室運べそう?」
そう言うと、松田さんはすぐに返事をしてこの場から急いで去っていった。
「んだよアイツ。」
「こら、慶。そんな事言わない。よく親父から言われてるでしょ?人には?」
俺がそう慶に言うと、少し嫌そうに「親切にする。傷つけない...」と小さな声で言った。
俺は今、学級委員の松田さんこと、松田 恵麻さんとプリントをまとめている。
先生、この量を1人に任すのは少し無慈悲な気がするなぁ
まぁ、俺がやってる仕事に比べれば大したことないかもだけどね...
それより、松田さん、1つ1つ丁寧にまとめてるな...
こんなの、大体まとめて止めればいいのになぁ。
...でも、そういう丁寧な松田さん、俺は結構好き。
いや、別に恋愛感情とかじゃないんだけどさ。普通に人として好きってこと。
俺の周りには、松田さんみたいな人は居ない。
家柄的にしょうがないんだけどね。
よし...次、あれ、もう終わった?
どうやら今松田さんが持っているので最後らしい。
久々にこんな地味な作業やったな...まぁ、悪くはなかったかな。
「久我くんのおかげでこんなに早く終わったよ...本当にありがとう。」
疲れた表情をしながら俺にそう言った松田さん。
「いやいや、俺は特に何もしてないよ。松田さんの方が頑張ってたよー」
俺は正直速さだけだったし、丁寧さで言ったら松田さんの方が数倍丁寧だった。
「じゃあ、これを職員室に...」
運ぼうか。そう言おうとした時、少し不機嫌そうな声が聞こえる。
「陸斗、今日のことで...」
あ...慶だ。
しまったなタイミングが悪い。
今、『今日のことで』って言ってたよな...確か。
多分、親父から許可が得たのかな。
ってか、慶、松田さんのこと睨んでる...
こいつは人が嫌いだから、親しい人以外に近づかないし、近づいてきた人間は睨む癖がある。
松田さんも怖がってるし、慶のこの癖は治して欲しい。
「あー、ごめん...松田さん、ちょっと俺コイツと話してくるね。慶、お前は睨むのやめなさい。このプリント、ひとりで職員室運べそう?」
そう言うと、松田さんはすぐに返事をしてこの場から急いで去っていった。
「んだよアイツ。」
「こら、慶。そんな事言わない。よく親父から言われてるでしょ?人には?」
俺がそう慶に言うと、少し嫌そうに「親切にする。傷つけない...」と小さな声で言った。