「辛いよな、桃子。大丈夫、分かってるから」
「蓮人、くん……?」
「分かってる。だから……もう一回だけ頑張って楽になろうな」
「もういっか、んんッ!」
聞き返す前に、蓮人くんの唇により塞がれる。
唇が合わさった後は、すぐに熱いものが入って来て……快楽を与えてくれた。
「ん、んぅ……っ」
ダメ、ダメなのに。
気持ちよくなったら、ダメなのに。
おかしくなった私に、蓮人くんを巻き込んだらダメなのに――
と頭で思っていても、私は蓮人くんを放す気はないらしい。
両手で、蓮人くんと両頬を包み「もっと、もっと」とキスをせがんだ。
「はぁ~……っ、もう無理」
「え、あ――ッ」
ドサッ
私の視界は、保健室の壁ではなくて天井を写した。
手前には、赤い顔をした蓮人くん。
「はぁ、はぁ」って、昨日よりもギラついた目で私を見ている。