「ん? 桃子?」
「あ、ごめん。なんでもないよ」
いけない。蓮人くんのことを考えて、ぼさっとしちゃってた。
頭の中の雑念を振り払い、蓮人くんの後を追うように前へ進む。
「皐月くん、行こう。授業に遅れちゃう」
「え、あ……うん」
その時、皐月くんも何か考え事をしていたのか。ワンテンポ遅れて返事をした。
だけど私の頭の中は、払ったばかりの雑念が再び集合していて……考えるのは、蓮人くんの事ばかり。
だって、だってさぁ。
うっかりしてたけど、あの二人は同じ家に住んでるわけで……。
ついポロッと、とか。
うっかり、とか。
そんなことがあって「実はバレて」たり……しないよね?
そもそも皐月くんが知ってたら、いま普通に話してないだろうし……蓮人くんは内緒にしてくれてるハズ、たぶん。
「あ、ごめん。なんでもないよ」
いけない。蓮人くんのことを考えて、ぼさっとしちゃってた。
頭の中の雑念を振り払い、蓮人くんの後を追うように前へ進む。
「皐月くん、行こう。授業に遅れちゃう」
「え、あ……うん」
その時、皐月くんも何か考え事をしていたのか。ワンテンポ遅れて返事をした。
だけど私の頭の中は、払ったばかりの雑念が再び集合していて……考えるのは、蓮人くんの事ばかり。
だって、だってさぁ。
うっかりしてたけど、あの二人は同じ家に住んでるわけで……。
ついポロッと、とか。
うっかり、とか。
そんなことがあって「実はバレて」たり……しないよね?
そもそも皐月くんが知ってたら、いま普通に話してないだろうし……蓮人くんは内緒にしてくれてるハズ、たぶん。