今日のリオネルの様子だと、返事を待たせたら矢のように文を飛ばしてくるだろう。


「せっかくお茶を準備してくれたのにごめんね」
「いいえ、どうかお気になさらないでください」
「目覚めたらいただくわ」
「はい、とびきりおいしいハーブティーをお淹れします」


エリーヌは寝室に向かい、寝台に体を横たえた。
平気だったはずなのに、不思議と眠気が襲ってくる。やはり多少なりとも体に負荷がかかっていたのだろう。

エリーヌはその睡魔に抗わず、ゆっくり目を閉じた。