「えっと……お気持ちは嬉しいんですけど、貴重なお休みですし、エアニーさんにはただでさえ私のせいで色々とご迷惑をおかけしているので」
「ぼくは行きませんよ?」
「え?」
オティリエはまた首を傾げる。じゃあ、と隣を見ると、ヴァーリックがスッと自分を指さした。
「僕がオティリエを案内しようと思って」
「ええっ? ヴァーリック様が!?」
王都を案内するというくだりで、まさかヴァーリック自身の名前が出てくるとは想像もしなかった。オティリエは仰天しつつ、小刻みに首を横に振る。
「そ、そんな……ヴァーリック様に案内人をお願いするなんて、私には勿体なくて」
「そんなことないよ。案内人だなんて堅苦しく考えなくていいし、僕もそろそろ街を見に行きたいと思っていたんだ。どうせ行くなら、オティリエが一緒だと楽しいだろうなぁって。嬉しいなぁと思ったんだけど……」
オティリエの心臓がドキドキと早鐘を打つ。
「ぼくは行きませんよ?」
「え?」
オティリエはまた首を傾げる。じゃあ、と隣を見ると、ヴァーリックがスッと自分を指さした。
「僕がオティリエを案内しようと思って」
「ええっ? ヴァーリック様が!?」
王都を案内するというくだりで、まさかヴァーリック自身の名前が出てくるとは想像もしなかった。オティリエは仰天しつつ、小刻みに首を横に振る。
「そ、そんな……ヴァーリック様に案内人をお願いするなんて、私には勿体なくて」
「そんなことないよ。案内人だなんて堅苦しく考えなくていいし、僕もそろそろ街を見に行きたいと思っていたんだ。どうせ行くなら、オティリエが一緒だと楽しいだろうなぁって。嬉しいなぁと思ったんだけど……」
オティリエの心臓がドキドキと早鐘を打つ。