「貴女とこうしているなんて夢みたいだ」

「もう大袈裟ですよ」

 夢見たいと表現する割、ワンピースのファスナーを下ろして下着姿にする流れがこなれている。
 胸を揉まれ、反応した頂をカリカリ擦られていくうち身体が九の字に曲がった。

「奈美の可愛い声が聞きたい」

「嫌です、は、恥ずかしいので」

「僕等しかいないのに? どうして?」

 背中にかいた汗を舐められ、ぞくぞくする。晴臣さんに触れられたあちらこちらが痺れる。
 噛み潰せない呼吸を彼は巧みに聞き分け、私をより鳴かそうとした。

「晴臣さ、ほんとに、もうっ、んんっ!」

 いやいやと首を振れば、青い瞳がしょうがないなと細められて。お腹の奥が疼く。

「可愛い、すごく可愛いね、奈美。それと同時に他の男が貴女のこんな顔を見たんだとしたら妬ましいな」

「は、晴臣さんこそ、こういうのに慣れているのでは?」

「僕の女性関係が気になります?」

 いったん身体を起こされて、正面から抱き締められた。
 晴臣さんはまだ服を着たまま。なんだか私だけ乱される悔しさがわき、彼のボタンへ手をかけた。

「晴臣さんに恋人がたくさん居たとしても、嫉妬する権利、ないですから。でも今は、今は私だけですよね?」

「煽るのが上手。修司君にもこうして誘うの?」