「つまり、いっぱい笑って、少しでも楽しんで、気が向いたら誰かに話しかけてみる。それだけで、十分えらいってこと!」

「それで、もし友達が出来なかったら、逆に思いっきり楽しんでやれば?」

「俺と友達にならなかったら、お前らは人生損してるぞ!ってくらい一人を楽しんでやるんだよ」



「そんな上手くいくかな?」



「だから、挫《くじ》けそうになったら、教室の外の味方の顔を思い浮かべる。家族でも、他の友達でも、もしそんな人が居なかったら好きなキャラクターでもいい。それで、思いっきり笑ってやるんだ」

「一人ぼっちは世界を楽しんだらダメなんて決まりはないんだから。小さな小さな教室だけが世界の全てじゃないんだよ、春香」



「友也」

「何?」