「そういえば、この前まほちゃんすごい喜んでたぞ?」
「喜んでた? てかまほに会ったのかよ?」
「あー。学校帰り?かな。友達と一緒に公園いたからさー。声かけたんだよ」
きあらちゃんか。
「へー。で。なんて喜んでたんだよ?」
「大きくなったらお兄ちゃんと結婚するんだって」
「ゴホッ、ゴホッ!!」
三波の口からその件が出てくるなんて思ってなくて、俺は飲んでいた水で見事にむせた。
あいつっ…、よりにもよって三波に…。
やたらめったら言いふらすんじゃねぇよ!!
と、怒りもあったが情けないことに、
そんなに言いふらしたくほど嬉しかったのかよ…
とも思って、簡単に許せてしまう自分もいた。
「可愛いよなぁー。まほちゃん。うぶでさ、なんか守りたく感じあるよなぁ〜」
どうやら三波は冗談だと受け取っていたみたいだ。
守りたくなる感じ…
そこは大いに共感していたが、
「そうか?」
クールに返した。
これは決してツンデレ、とかいうやつではない。
男としてのプライドがあるだけだ。
その時だった。
「あの!星川先輩!」
緊張しい声が掛けられて、目を向けるとそこには華奢な女が1人。
「喜んでた? てかまほに会ったのかよ?」
「あー。学校帰り?かな。友達と一緒に公園いたからさー。声かけたんだよ」
きあらちゃんか。
「へー。で。なんて喜んでたんだよ?」
「大きくなったらお兄ちゃんと結婚するんだって」
「ゴホッ、ゴホッ!!」
三波の口からその件が出てくるなんて思ってなくて、俺は飲んでいた水で見事にむせた。
あいつっ…、よりにもよって三波に…。
やたらめったら言いふらすんじゃねぇよ!!
と、怒りもあったが情けないことに、
そんなに言いふらしたくほど嬉しかったのかよ…
とも思って、簡単に許せてしまう自分もいた。
「可愛いよなぁー。まほちゃん。うぶでさ、なんか守りたく感じあるよなぁ〜」
どうやら三波は冗談だと受け取っていたみたいだ。
守りたくなる感じ…
そこは大いに共感していたが、
「そうか?」
クールに返した。
これは決してツンデレ、とかいうやつではない。
男としてのプライドがあるだけだ。
その時だった。
「あの!星川先輩!」
緊張しい声が掛けられて、目を向けるとそこには華奢な女が1人。