どれだけ冷たくなったパパに呼びかけてもピクリとも反応はなくて、あぁ…、私はこれから1人ぼっちなんだ、ってぼんやり思った。
真っ暗で冷たい世界に私1人だけ置き去りにされたみたいで。
1人ぼっちがどうしようもなく悲しくて。
息苦しい。
夢の中で決まって私は、
『パパー!』
パパの名前を呼びながら、どこへ向かったらいいかも分からず、ひたすら走っている。
やだっ…、まって…っ。
置いてかないでっ…
1人ぼっちはやだよ…っ
やだぁっ…、やだぁっーー…
「…まほ」
その時。
遠くの方で私を呼ぶ声が聞こえてきた。
ゆっくりと意識は現実に引き寄せられていって、目を開けるとそこにはお兄ちゃんがいた。
「お兄ちゃん…っ」
まだ心臓はさっきの夢の名残でドクドク嫌な音を立てている。
でもお兄ちゃんの顔を見た瞬間、さっきまであった悲しみがほろほろと消えて行くのを感じて、無性に安心した。
次第に心臓も落ち着きを取り戻していって、いつもの鼓動に戻る。
「大丈夫か…、うなされてたけど」
お兄ちゃんの体温。
お兄ちゃんの匂い。
そうだ。
私は…、1人ぼっちじゃない。
いつもあの夢から覚めた時、そんな安堵が押し寄せてくるんだ。
「今大丈夫になったっ」
そう言ってお兄ちゃんの腕にギューッ!としがみついた。
真っ暗で冷たい世界に私1人だけ置き去りにされたみたいで。
1人ぼっちがどうしようもなく悲しくて。
息苦しい。
夢の中で決まって私は、
『パパー!』
パパの名前を呼びながら、どこへ向かったらいいかも分からず、ひたすら走っている。
やだっ…、まって…っ。
置いてかないでっ…
1人ぼっちはやだよ…っ
やだぁっ…、やだぁっーー…
「…まほ」
その時。
遠くの方で私を呼ぶ声が聞こえてきた。
ゆっくりと意識は現実に引き寄せられていって、目を開けるとそこにはお兄ちゃんがいた。
「お兄ちゃん…っ」
まだ心臓はさっきの夢の名残でドクドク嫌な音を立てている。
でもお兄ちゃんの顔を見た瞬間、さっきまであった悲しみがほろほろと消えて行くのを感じて、無性に安心した。
次第に心臓も落ち着きを取り戻していって、いつもの鼓動に戻る。
「大丈夫か…、うなされてたけど」
お兄ちゃんの体温。
お兄ちゃんの匂い。
そうだ。
私は…、1人ぼっちじゃない。
いつもあの夢から覚めた時、そんな安堵が押し寄せてくるんだ。
「今大丈夫になったっ」
そう言ってお兄ちゃんの腕にギューッ!としがみついた。