「なんでも。てかお前さー、ずっと気になってたけど久音とキスとかしてないだろうな?」
「えっ、してない!してない!ちょっと抱きついたりしたぐらいだよ!」
ピーピー…
「あ、……冷蔵庫開けっぱだ」
けたたましい機械音にそちらを見やるとちゃんと閉めたはずの冷蔵庫が半開きになっていた。
モヤのような冷気が外へ逃げていく。
締めにいこう、とお兄ちゃんに背を向けた瞬間。
ガシッ、と腕を掴まれて後ろへ引き寄せられた。
そのまま俺だけを見ろ、と言わんばかりに顎先と後頭部に手が添えられてしまい、がっちりと固定された。
「おっ、お兄ちゃん…っ、冷蔵庫……っ」
「……鳴らしとけ」
「んっ…ぁっ」
そうして
明らかに不機嫌そうなお兄ちゃんによって
首筋に軽い痛みが刻み込まれた。
【終】
「えっ、してない!してない!ちょっと抱きついたりしたぐらいだよ!」
ピーピー…
「あ、……冷蔵庫開けっぱだ」
けたたましい機械音にそちらを見やるとちゃんと閉めたはずの冷蔵庫が半開きになっていた。
モヤのような冷気が外へ逃げていく。
締めにいこう、とお兄ちゃんに背を向けた瞬間。
ガシッ、と腕を掴まれて後ろへ引き寄せられた。
そのまま俺だけを見ろ、と言わんばかりに顎先と後頭部に手が添えられてしまい、がっちりと固定された。
「おっ、お兄ちゃん…っ、冷蔵庫……っ」
「……鳴らしとけ」
「んっ…ぁっ」
そうして
明らかに不機嫌そうなお兄ちゃんによって
首筋に軽い痛みが刻み込まれた。
【終】