「そうだな。俺超モテるし、ベッドの上ではそれなりに乱れてもらわねぇと数々の女? 忘れらんないかもな」

「なっ…!? やっ、やっぱり……バックに数々の女の子いるんだ!?」

やっぱり2桁はゆうに超えてる……!?

想像はついてたけどちょっと……しょっく。

ぴえん。

ただの憶測だったのが、お兄ちゃんの口から語られたことで現実味を増した。

あぁ、ぴえん。

「もう! こうなったら私だって数々の男の子と関係を​────…きゃっ……」

急に視界が大きく傾く。

仰向けでドサッ、とソファに押し倒された。

お兄ちゃんの影が私に覆い被さる。

「あんま煽んな」

色っぽい目付きが落とされて。

「ん……っぁ、」

気が付けばベッドの上だった。

恋人繋ぎで両手を封じられて、そこにグッ、と体重が乗って強くベッドに押し付けられる。

身動きが封じられた身体はちょっと足をばたつかせるので精一杯。

あとはされるがまま。

「ゃぁっ…」

首筋に唇が押し付けられて。

唇をハムっと噛んで、声を抑えようとがんばるけどつい、くすぐったくて情けない声が漏れてしまう。

するとかすかに笑い声が降ってきた。

「ふっ、まほって時々超エロい声出すよな」

「だっ…て……っ、んっ…」

言い訳しようとしたけど唇で塞がれた。

こじ開けられるように熱が入り込んできて、身体が徐々にほだされていく。