いや…、むしろ怪しさ倍増だろ……。

流石の俺もドン引いて固まる。

ジー…

そうして、ズボンのチャックが開いた。

「僕の覚悟見届けてやって下さい!!」

「あっ、おい!!もう分かったから!!それ以上脱ぐな!」

ズボンが地面に落ち、パンツに手が伸ばされた所で流石に止めた。

「…分かって……下さったのですか??」

希望の光でも見出したような眼差しに当てられた。

「弟子にしてやるから、まずズボンを履け」

「はいっ!!ありがとうございます…っ!!」

いちいちうるせぇ奴だな…。

「おい響。いいのかよ」

ズボンを履いている隙にすかさず三波が耳打ちして来た。

「だって、あいつほっときゃ全裸になるぞ」

「はは、まぁ確かに」

「てかなんでさっき黙って見てたんだよ」

俺があそこで止めなかったらどうするつもりだったんだ。

「え?おもしろそうだなって」

あぁ、そうだった。

こいつは昔からこうだったと思い直した所で、ズボンのチャックを閉めるそいつに三波が関心したように声を掛けた。

「お前、真面目そうな割に結構大胆なことすんだな」

「お褒め頂き光栄です!!」

従順そうだし、すでにしつけが施された子犬みたいだ。